西条市を歩けば、至る所でコンコンと湧き出る自噴井「うちぬき」に出会う。名水百選にも選ばれたこの水は、単なる生活用水にとどまらず、すべての料理の隠し味となっている。米を研ぐ、出汁を引く、野菜を洗う——そのすべての工程に純度100%の石鎚山系の伏流水が使われているのだから美味しくないはずがない。
最近では、この水そのものの味に惚れ込んだ若手シェフたちが移住し、新たなレストランを相次いでオープンさせている。あるフレンチシェフは「ここの水は出汁の抽出効率が圧倒的。素材本来のアロマがダイレクトに引き出される」と語る。2026年の今、まさに水が主役の新しい食の波が押し寄せている。