視聴者の知的好奇心を最も刺激するのが、新人アナウンサーたちのバックボーンです。「どんな大学を出て、学生時代に何をしてきたのか」という疑問に対し、近年のフジテレビアナウンス室が下した採用の決断は、かつての王道パターンから大きく進化を遂げています。
かつて民放キー局の女性アナウンサーといえば、東京六大学や有名私立大学のミスコンテストグランプリ獲得者が大半を占めていた時代がありました。しかし現在のフジテレビ新人アナウンサーのプロフィールを紐解くと、慶應義塾大学や早稲田大学といった関東の難関校はもちろんのこと、関西学院大学や福岡の西南学院大学、さらには日本女子大学など、多彩な教育機関から独自の強みを持った逸材が選ばれています。
特筆すべきは、学生時代に培われた実績の「実務直結度」です。学生キャスターとしてBSやCSの生放送で原稿読みの現場経験を積んできた者、教員免許を複数取得し論理的解説力を磨き上げた者、体育会硬式野球部で厳しい規律とチームワークを身体に叩き込んだ者、さらには難関の日本酒ソムリエ資格や高度な韓国語・英語運用能力を持つ者など、各人が明確な「個の看板」を掲げています。
フジテレビアナウンス室の内部関係者によると、現在の採用面接では「原稿を綺麗に読む技術」は入社後の研修で教え込める前提とし、それ以上に「予測不能な生放送のハプニング時に、自分の言葉で状況を説明できる教養と胆力があるか」が最重要視されています。入社式当日の段階で、すでにカメラの前で堂々と自己表現できる下地が完成されている点が、昨今の新人の際立った特徴です。