組織の弱体化と反比例するように台頭したのが、いわゆる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」だ。SNSを通じて離合集散を繰り返し、闇バイトで集めた実行犯を使い捨てにしながら強盗や詐欺を繰り返すこの新型グループの背後には、しばしば旧来の暴力団関係者の影がちらつく。
彼らは代紋を持たず、事務所も構えない。上下関係すら希薄で、警察による組織壊滅のターゲットを絞らせない柔軟性を持つ。伝統的なヤクザが培ってきた「悪の知恵」が、デジタルネイティブ世代の冷酷なスピード感と融合した結果、治安への脅威はかえって見えにくく、予測不可能なものへと変質した。
暴対法という強烈なメスが裏社会を解体した先で、社会はいま、実体のない新たな闇と対峙することを迫られている。暴力の看板を外した男たちがどこへ溶け込み、誰を獲物にしているのか――その監視の目を緩めることは許されない。 (出典: ヤクザ 仕事(Yahoo!ニュース))
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