近年のトレンドである無添加キャットフードや穀物不使用のグレインフリーですが、その評判を鵜呑みにするのは早計です。猫は完全肉食動物であり、唾液中にデンプンを分解するアミラーゼを持たないため、過剰な穀物は消化不良や便の悪臭、アレルギーの引き金になりやすいという生物学的特徴を持ちます。この点において、グレインフリーを選ぶ意義は十分に存在します。
一方で、一般的な量販品と高価格帯のプレミアムキャットフードとの間には、単なる穀物の有無を超えた根本的な違いが存在します。その真相は、動物性タンパク質の配合比率とトレーサビリティ(生産履歴管理)の徹底度にあります。安価なフードがかさ増しのためにトウモロコシや小麦粉を多用するのに対し、高品質なフードは生肉や生魚を贅沢に使用し、加熱処理による栄養素の破壊を最小限に抑えています。
無添加キャットフードの2026年最新の潮流としては、人工香料や保存料の不使用はもちろん、天然由来のトコフェロール(ビタミンE)やローズマリー抽出物による安全な抗酸化技術が確立されています。「無添加だから日持ちしない」という過去の課題は克服されつつあり、安全基準の底上げが進んでいます。