黄色い帽子にオーバーオール姿のチンパンジーが、途中で寄り道をしながらも目的地を目指す。その後ろをとぼとぼと、しかし決して離れずについていくブルドッグのジェームズ。2004年に始まった「おつかい企画」は、瞬く間に全国的な社会現象となった。
電柱の陰に隠れてジェームズを驚かせようとするパンくんのいたずら心や、重い荷物をさりげなく分担して歩く二匹の姿は、台本では決して描けない純粋なドラマだった。阿蘇の雄大な自然を背景に繰り広げられる小さな冒険は、ストレスの多い現代社会を生きる視聴者にとって、何よりの清涼剤となっていたのだ。