沖縄県内のお土産物店や国際通りの雑貨店、さらには大手ECサイトを覗くと、数百円程度で叩き売られているガラス製品から、1客5,000円以上する高級グラスまで、価格に極端な開きがあることに気付くでしょう。ここには「沖縄県内で職人が手作業で作った正真正銘の琉球ガラス」と、「海外の工場で大量生産された琉球ガラス風製品」が混在しているという流通上の問題があります。
1990年代以降、製造コストの低減を目的に、ベトナムや中国、フィリピンなどの工場へ技術指導を行い、現地で大量生産させた製品が市場に大量流入しました。これらも「沖縄の企業が企画・販売している」という名目で広く流通していますが、伝統工芸としての文脈や職人の技術継承という観点からは明確に区別されるべきものです。
本物を見分ける最も確実な基準は、琉球ガラス工芸協同組合が発行する認定マークや、沖縄県商工労働部が認める「沖縄県指定伝統工芸品之証」のシールの有無です。また、家庭用品品質表示法に基づくシールに「原産国名:日本(沖縄)」と明記されているかを確認してください。土産物店のPOPに「沖縄の海をイメージ」と書かれていても、裏面の小シールに小さく「原産国:ベトナム」と記されている製品は少なくありません。