マラソンを語る上で欠かせないのが「ハーフマラソンは何キロなのか」という疑問です。計算上、42.195kmのちょうど半分である21.0975kmが国際規格のハーフマラソン距離となります。10kmレースからステップアップする登竜門として、心肺機能への負荷と関節へのダメージのバランスが良いため、市民ランナーに最も親しまれているカテゴリーのひとつです。
ここで多くの人が抱くのが、「公認コースの距離はどうやってミリ単位・メートル単位で厳密に測っているのか」という点でしょう。道路の距離測定は、一般的な自動車のメーターやGPSウォッチで行われているわけではありません。国際陸連の厳密なプロトコルに基づき、カウンター付きの特製自転車を用いる「カウンター(ジョーンズ・カウンター)測定法」が採用されています。
測定員は、スチールテープで正確に計った直線基準路を自転車で何往復も走行してタイヤの回転数を校正し、気温による空気圧変化まで計算に入れます。その上で、ランナーが走る最短軌跡(カーブの内側から30cmのライン)を実走トレースして計測します。さらに、走行距離が規定より1メートルでも短くなることを防ぐため、「1kmあたり1mの追加バッファ(ショート防止の安全マージン)」を義務付ける「短縮防止係数(Prevent Short Course Factor: 0.1%)」が上乗せされています。つまり、公式フルマラソンコースは厳密には最低でも42.237km以上の実長が担保されているのです。
日本国内の代表格である「東京マラソンのコース詳細まとめ」を見ても、東京都庁前(新宿)を出発し、飯田橋、神田、日本橋、浅草、門前仲町、銀座、田町を巡り、東京駅前・行幸通りでフィニッシュするルートは、この厳密な自転車計測をクリアした世界屈指のフラット高速コースとして公認されています。