鉄壁のセキュリティに守られた埼玉鴨場ですが、「一般人は一生立ち入ることができないのか」といえば、そうではありません。宮内庁および地元自治体である越谷市による広報・地域貢献事業として、毎年限られた日程で一般見学会(市民見学会・公募見学会)が開催されています。
見学会の申し込み手順とスケジュール
一般見学会は主に野鳥が飛来していないオフシーズン(春季・秋口など)に実施されるケースが通例です。鴨猟のハイシーズン中は野鳥の定着と外交儀礼が最優先されるため、立ち入りは認められません。
申し込みは主に以下のルートで行われます:
- 越谷市民向け特別見学会:越谷市の広報紙「広報こしがや」や市公式ウェブサイトにて毎年特定時期に募集告知が行われます。往復はがきまたは電子申請システムによる事前抽選制です。
- 宮内庁主催の一般公募:宮内庁公式ホームページにて実施要項が告知されます。対象は日本国内在住者で、身元確認書類の提出が必須条件となります。
跳ね上がる応募倍率と口コミ評判の実態
越谷市広報や参加者のデータによると、募集定員が各回数十名程度と極めて狭き門であるため、応募倍率は平均して10倍から20倍以上、日程によってはそれ以上の高倍率を記録する「プラチナチケット」となっています。
実際に抽選を突破して参加した来場者からは、SNSやコミュニティサイト上で以下のような深い感銘の声が寄せられています。
「一歩敷地に足を踏み入れた瞬間、外の県道のトラックの走行音が消え去り、森の静けさに圧倒された。引道(小堀)の細工や覗き窓の構造など、江戸・明治の知恵が今もそのまま機能していることに鳥肌が立った」(40代男性・越谷市民)
「職員の方が網の振り方を実演してくださったが、全く鳥を傷つけずに保護するための工夫が凝らされており、単なるハンティング施設というネットのイメージが180度覆った」(50代女性)
現地へのアクセスと注意点
宮内庁埼玉鴨場への公共交通機関でのアクセスは、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)「せんげん台駅」西口または「越谷駅」西口から路線バスを利用し、「大竹」近辺の停留所で下車、そこから徒歩となります。せんげん台駅西口からタクシーを利用した場合は約10〜15分程度です。なお、見学当日は宮内庁の管理施設である性質上、厳格な手荷物検査および身分証明書の提示が義務付けられています。指定ルート以外の立ち入りや無断撮影は固く禁じられています。