晩年を迎えても、彼女の表現への情熱が衰えることはなかった。2017年、テレビ朝日の帯ドラマとして話題を集めた『やすらぎの郷』では、かつての大女優・井深涼子役を演じ、最期まで女優としての気概を画面越しに漂わせた。体調を押して撮影現場に立ち続け、演技に全てを捧げた姿勢は、共演者やスタッフに深い感銘を与えた。
その薫陶を最も近くで受けて育ったのが、娘であり女優の真瀬樹里である。母が遺した気品と演技に対する妥協のない姿勢は、しっかりと次の世代へと引き継がれている。母娘の絆と互いへの敬意は、ファンの間でも語り草となっており、芸能界における美しき継承の形として称賛されている。