キングが物語終盤にかけて見せた最大の転換点は、背中に巨大な羽が生えたことによる完全覚醒です。長年、妖精王でありながら羽が生えてこなかった理由は、彼の精神的な未熟さと潜在魔力の封印状態にありました。
キングの覚醒は段階を踏んで描かれています。まず、ドロールとグロキシニアによる試練(3000年前の聖戦の追体験)を乗り越えた際、背中に小さな羽の芽(小羽)が出現しました。この段階で従来の魔力制御が格段に向上し、闘級は4,190から41,600へと約10倍に跳ね上がります。
そして決定的な覚醒を迎えたのが、戒禁を取り込み暴走した四大天使マエルとの死闘です。仲間の危機を救いたいという極限の意志と、愛するディアンヌを守り抜く覚悟が引き金となり、背中の羽が一気に巨大な光の翼へと完全成長。少年の面影を残しつつも、前髪を上げた神々しい青年へと外見が劇的に変化しました。
この完全覚醒状態におけるキングの実力は、魔神族の上位陣をも圧倒する次元に達しています。闘級の数値化が困難な領域(推定20万〜40万規模)に突入し、かつての初代妖精王グロキシニアを遥かに凌駕する「歴代最強の妖精王」としての地位を確立しました。