高校野球の開幕直前に掲載されるスポーツ各紙の戦力評価は、取材担当記者が春季・秋季の公式戦、練習試合、チーム取材を重ねて算出した総合力の指標です。一般的には「投手力」「打撃力」「守備力」「機動力」「ベンチワーク(選手層・監督の采配)」といった項目を数値化し、総合で「A・B・C」などのランク付けが行われます。
主要4紙の評価スタイルには、それぞれ明確な特徴と傾向が見られます。
日刊スポーツの高校野球格付けは、伝統的に「投手を含めた守備の堅実さ」を最重視する傾向があります。失策の少なさやバッテリーの試合構築力を手堅く評価するため、手堅い試合運びを得意とする守備重視のチームが高評価(A評価)を受けやすいのが特徴です。
対照的にスポーツ報知の高校野球Aランク選定では、個々の選手のポテンシャルやタレント力、とりわけプロ注目のドラフト候補を擁するチームを高く評価する傾向があります。長打力のある主砲や、球速145キロを超える本格派投手を複数擁する強豪校がAランクに名を連ねやすくなります。
スポニチの高校野球評価比較においては、秋から春、あるいは初夏にかけてのチームの「上昇カーブ(勢い)」や攻撃陣の破壊力をシビアに加味します。また、サンケイスポーツの戦力分析は、地域担当記者の緻密な現場取材に基づく独自の視点に定評があり、他紙がB評価にとどめた実力校にいち早くA評価をつけるなど、独自の切り込みを見せることが多々あります。