SNSや知恵袋、消費生活センターの相談窓口には、生石灰乾燥剤の取り扱いに関する生々しい体験談が数多く寄せられています。
「ゴミ箱に海苔の乾燥剤とお茶の出がらしを捨てたら、数分後にゴミ箱からシューシューと白い煙が上がって慌てて消火器を用意した」(30代主婦・SNS投稿)
「子どもがお煎餅の袋から白い小袋を取り出してシンクの水たまりに落とし、熱湯が跳ねて危うく大やけどをするところだった」(40代男性・コミュニティ掲示板)
こうした生石灰乾燥剤と水濡れ事故の背景には、「乾燥剤=どれもシリカゲルと同じで安全な砂のようなもの」という根強い思い込みがあります。特に梅雨時や夏場など、室内の湿度が高く生ゴミの水分量が増える時期には、ゴミ袋の内部で反応熱がこもりやすく、自然発火寸前の高温に達するトラブルが多発しています。
また、近年の高気密住宅では、台所のゴミ箱内部で化学反応が起きた際に生じる蒸気や臭気が室内に充満しやすい環境にあります。乾燥剤がどのような包材に包まれ、中身がどのような状態にあるのかを指先で確認する習慣を持つことが、家庭内の隠れた防災対策として重要視されています。