三島高校のアイデンティティを語る上で避けて通れないのが、全国的な知名度を誇る三島高校ジャズダンス部の存在です。日本高校ダンス部選手権などで幾度となく上位入賞を果たし、テレビのドキュメンタリー番組や音楽フェスでも取り上げられる同部は、中学生女子の入学志望動機として圧倒的な引力を持ちます。
しかし、その華やかなステージの裏には、アスリートさながらの過酷な日常が存在します。平日の放課後は日没までみっちりとフロア練習を重ね、週末や長期休暇も大会に向けたフォーメーション調整と振り入れに追われます。三島高校部活動の中でも群を抜く練習量と規律の厳しさは、生半可な覚悟では到底耐えうるものではありません。
元部員の卒業生は手記の中で当時の苦闘を率直に告白しています。「大会前は毎日が筋肉痛とプレッシャーの連続でした。夜遅くに帰宅して机に向かっても睡魔に勝てず、小テストの追試にかかる仲間もいました。部活の連帯感は一生の宝物ですが、テスト前のスキマ時間に通学電車で単語帳を開くような徹底したタイムマネジメントができないと、学業面で完全に脱落します」。
文武両道を掲げながらも、強豪部活動に所属する生徒ほど「自律神経のタフさ」が試される環境であり、高い集中力と目的意識を持たない生徒にとっては、部活の熱狂が進路選択の足枷になりかねない二面性を孕んでいます。