今日の夜空に光の列?スターリンク衛星を日本で観測する時間と方角ガイド

今日の夜空に光の列?スターリンク衛星を日本で観測する時間と方角ガイド

今日の夜空に光の列?スターリンク衛星を日本で観測する時間と方角ガイドについての真相をお届けします。

夜空を一直線に横切る光の列の正体は、イーロン・マスク氏率いるスペースX社が構築する次世代衛星ブロードバンド通信網「スターリンク」を構成する小型人工衛星群です。通信インフラが整っていない山間部や離島、災害被災地、さらには航空機や船舶へ高速インターネットを届ける目的で運用されています。

では、なぜあれほど整然とした「列車」のように見えるのでしょうか。その理由は、ファルコン9ロケットによる独特の打ち上げ方式にあります。一度の打ち上げで約20基以上の衛星がスタック(積み重ねられた状態)で宇宙空間へと放出されます。放出直後の衛星群は、時速約2万7,000キロメートルという猛烈な速度で同一の軌道上を飛びながら、内蔵されたイオンエンジンを噴射して数日から数週間かけて徐々に高度を上げ、それぞれの定位置へと散開していきます。

つまり、「光の列(トレイン)」として観測できるのは、打ち上げからわずか数日〜1週間程度の初期フェーズのみです。定常運用高度である上空約550キロメートルに到達して配置が完了すると、衛星同士の間隔が大きく広がるだけでなく、反射光を抑える運用姿勢へと移行するため、肉眼で列として捉えることはできなくなります。今夜見える光の列は、まさに最新の打ち上げミッションが成功した直後であることを物語る、宇宙開発のリアルタイムな証言なのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。