三菱ロジスネクスト滋賀工場の現在は、完全に更地となって消滅したわけではありません。生産機能の集約が進んだ一方で、一部の補修用部品の供給拠点、特定部品加工、物流ストックヤードとしての機能など、グループ内のロジスティクスを支えるサテライト的役割として再定義されています。
近年の決算資料や事業報告書を紐解くと、設備投資は京都工場や海外拠点などの次世代スマートファクトリーへと重点配分されています。三菱ロジスネクストフォークリフト製造の心臓部はすでに自動化・省人化が極限まで進められた拠点へとシフトしており、滋賀工場が担ってきた大量組み立ての役目は一区切りを迎えたと見るのが製造業アナリストの共通した見解です。
近江八幡市という関西・中京圏を結ぶ地理的優位性を活かし、今後は遊休スペースの活用や地域物流ネットワークのハブとしての再活用が議論されており、単なる撤退劇ではなく事業構造改革の過渡期にあるのが実像です。