鏡餅の飾り方と半紙の向き|ツルツル面は間違い?折方の正解と代用裏技

鏡餅の飾り方と半紙の向き|ツルツル面は間違い?折方の正解と代用裏技

鏡餅の飾り方と半紙の向き|ツルツル面は間違い?折方の正解と代用裏技の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

正月飾りを整えるにあたり、作法や敷紙の向き以上に厳格に守らなければならないのが「日程の選定」です。どれほど完璧に半紙を折って飾ったとしても、タブーとされる日に設置してしまえば本末転倒となります。

鏡餅を飾る日2026年最新の指針として、避けるべき日と推奨される日は明確に分かれています。

  • 避ける日(12月29日):「九」が「苦」に通じ、「二重苦」「苦立て」として忌み嫌われます。
  • 避ける日(12月31日):「一夜飾り(いちやがざり)」と呼ばれ、葬儀の準備と同じ慌ただしさで神様をお迎えするのは無礼極まりないとされます。誠意の欠如と見なされるため厳禁です。
  • 大吉とされる日(12月28日):末広がりの「八」が含まれ、新年の繁栄をもたらす最良の吉日。
  • 次善の日(12月30日):28日に間に合わなかった場合、キリの良い区切りの日として飾るのに適しています。

年が明けた後の鏡開きの日程と作法の経緯についても、歴史的変遷を知ることで行動の納得度が高まります。現在、全国の大多数では1月11日に鏡開きが行われます(京都など関西の一部地域では1月15日の小正月や20日に行われる場合もあります)。

元々、鏡開きは室町時代から江戸時代初期にかけて「1月20日」に行われていました。しかし、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年(1651年)4月20日に逝去したことから、月命日である20日を避ける幕府の命令が下り、商家当主らの仕事始め等と重なる「1月11日」へと繰り上げられた経緯があります。また、鏡餅は武家の鎧兜にお供えした「具足餅」をルーツに持つため、神仏が宿った餅を刃物で切ることは「切腹」を連想させ強い禁忌とされました。そのため包丁を使わず、木槌や手で割る所作を「割る」ではなく縁起を担いで「開く(鏡開き)」と呼ぶ武士道の精神文化が現代に受け継がれています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。