療養病棟とは?一般病棟との違いや月額費用・退院を迫られる理由を解説

療養病棟とは?一般病棟との違いや月額費用・退院を迫られる理由を解説

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「療養」という名称から、介護施設のように誰でも順番待ちで入れる場所だと誤解されがちですが、実態は全く異なります。療養病棟の入院条件は極めて厳格であり、入院の可否を決定づけるのが厚生労働省の定める「医療区分」と「ADL区分(日常生活動作)」の組み合わせです。

診療報酬体系上、医療区分は以下の3段階に分類されています。

  • 医療区分3(最重度):人工呼吸器の装着、中心静脈栄養(IVH)、スモン病、24時間持続点滴、重度の意識障害など
  • 医療区分2(中等度):喀痰吸引(1日3回以上)、気管切開の管理、酸素療法、褥瘡(重度)、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、脱水に対する点滴など
  • 医療区分1(軽度):内服薬による血圧・血糖管理、点滴を要さない状態、軽微な処置のみで医学的管理の必要性が低い状態

近年の療養病棟最新改定動向において、中央社会保険医療協議会(中医協)は「医療区分1の患者に対する入院基本料」を大幅に引き下げました。医療区分1の患者を入院させ続けると病棟の収益性が著しく低下するため、病院側は「医療区分2または3の該当患者」を優先して受け入れる防衛策を取っています。要介護度が高くても、医療処置が不要な患者は療養病棟への入院を断られるケースが急増しています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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