高松商業の名を近年再び全国区へと押し上げた最大のトピックは、間違いなく高松商業浅野翔吾選手の存在でした。高校通算68本塁打を記録し、2022年ドラフト会議で巨人と阪神の2球団競合の末、巨人に1位指名された怪物の登場は、地方公立高校の育成能力の高さを日本中に証明しました。
浅野選手のプロ入り以降、プロスカウト陣の香川県に対する視線は一変しました。高松商業野球部ドラフト候補として名前が挙がる選手たちは、長打力だけでなく、走塁判断やスローイングの正確性といった「実戦的な身体能力」が高く評価されています。2026年世代においても、140キロ中盤を計測する本格派右腕や広角にライナーを打ち分けるリードオフマンなど、複数球団が動向を追うタレントが揃っており、秋のドラフト戦線に向けた報道関係者の注目度は依然として高水準です。
一方で、気になる高松商業野球部進路の全体像を見ると、プロ入りはあくまで氷山の一角に過ぎません。商業高校の特性を生かし、日本選手権や都市対抗に出場する社会人野球企業(JR四国、四国銀行など)への直接入社ルートのほか、慶應義塾大学や立教大学などの東京六大学、東都大学野球、関西学生野球連盟に所属する名門大学への指定校推薦・アスリート推薦枠を多数保持しています。大学野球関係者の間でも「高商出身者は礼儀が正しく、試合の流れを読む戦術眼が身についているため計算が立ちやすい」と極めて高い評判を得ています。