みかんを選ぶ際、昭和・平成の常識として「小玉(SやMサイズ)のほうが味が濃くて美味しく、大玉(L以上)は大味でパサパサしている」と思い込んでいる方は非常に多く見られます。一般的な早生みかんにおいては、過剰に肥大化した実が水っぽくなるケースがあるため、この認識はあながち間違いではありません。
しかし、青島みかんに限ってはこの定説が完全に覆ります。
産地の生産者や市場関係者の間では、「青島温州はむしろL〜2Lサイズこそが最も味が乗り、ジューシーで旨い」というのが共通の認識です。青島みかんの木は樹勢が強く、大玉になっても果汁が薄まるどころか、砂瓤(さじょう:果肉の粒)の1粒1粒に濃密な糖分とアミノ酸をしっかりと蓄える特性を持っています。実が扁平で横に広がっているものほど、日光を浴びて樹上でじっくりと栄養を吸収した証拠です。
また、「皮が厚くて剥きにくい」という声に対しては、剥き方の工夫ひとつで解決します。みかんの底(お尻のくぼみ)から強引に指を入れようとすると皮がちぎれて苦労しますが、果実を半分に割る「背割り剥き(有田剥き)」を行えば、厚い外皮も驚くほどスルリと剥離し、内袋を傷つけずに果肉を取り出すことが可能です。