ネット上の掲示板やSNSでは時折、「京滋リーグは関西学生野球連盟や関西六大学野球連盟の下位互換ではないか」という短絡的な誤解が見受けられます。しかし、これは大学野球の歴史的構造を無視した謬見と言わざるを得ません。
かつて関西地区には「関西大学野球連合」が存在し、旧関六、阪神、近畿、京滋などが入り乱れて熾烈な代表決定戦を行っていました。その後、連合の解体に伴い、全日本大学野球選手権への出場枠を巡って激しい議論が行われた歴史があります。当初は関西地区の複数リーグで限られた代表枠を争う過酷な時代が続きましたが、加盟校の競技力向上と地道な実績の積み上げにより、全国的な連盟再編成を経て各連盟に1代表の単独枠を正式に獲得しました。
この単独枠の獲得がいかに連盟の質的向上をもたらしたかは、全国大会における佛教大学の快進撃が証明しています。強豪ひしめく東京六大学や東都大学野球の代表校を幾度も撃破し、全国準優勝という結果を残したことで、「京滋を制する者は全国の頂点を狙える」という事実が定着しました。地方連盟でありながら、全国大会で勝ち上がるノウハウが連盟全体に共有されている点こそが、京滋リーグの知られざる強みです。