インターネット上の検索コミュニティやSNS(旧Twitter、Instagram)において、今なお根強く見られるのが「神戸みなと異人館のカフェでアフタヌーンティーを楽しみたい」「休日にふらっと立ち寄れるのか」という投稿です。しかし、結論から申し上げますと、過去に存在したカフェは完全に営業を終了しており、現在は館内でコーヒー1杯飲むこともできません。
ネット上に残る「テラス席からの眺望が素晴らしいカフェ」という古い口コミブログや旅行記の残滓が、現在も営業中であるかのような誤解を生み出しています。また、北野異人館街(萌黄の館やラインの館など)のように、チケットを購入すれば365日いつでも内覧できる観光施設と混同している旅行者が後を絶ちません。
現地を訪れると実感しますが、みなと異人館の周囲には北野のような土産物屋やカフェの賑わいは一切ありません。広大な海、真っ赤なトラス構造が印象的な神戸大橋、行き交うコンテナ船とタグボート、そして芝生の静寂。北野の「商業化された華やかな観光」とは対照的に、ここは「静かに建築美と海景を愛でる大人の散策地」としての純度を保っています。外観の見学だけであれば、公園内から365日24時間いつでも無料で眺めることが可能です。