多くの受験生や保護者が直面する疑問に、「志願理由書と面接で話す内容は同じでいいのか、それとも変えるべきなのか」という点があります。受験情報フォーラムや教育現場の実態調査から見えてくるのは、志願理由書は「面接官が質問するための公式な台本」であるという決定的な事実です。
前期選抜の面接官は、手元にある志願理由書を読みながら受験生に問いかけます。したがって、志願理由書に書いた大枠の主張(軸)と、面接で話す内容が矛盾していたり、志願理由書に書かれていない突飛な話を唐突に始めたりすると、一貫性がないと見なされ大きな減点対象となります。
違いの持たせ方として最適なのは、「志願理由書は要点を論理的にまとめたサマリー」とし、「面接はその要点に具体的なエピソードや当時の感情のディテール肉付けして語る場」と位置づけることです。たとえば志願理由書に「部活動での対立を対話で解決した」と簡潔に書いたのであれば、面接では「具体的にどのような意見の相違があり、自分はどう働きかけたのか」という生々しい実体験を自信を持って語れるよう準備しておく必要があります。