苫小牧特有の気象を語る上で外せないのが、地元で「じり」と呼ばれる霧雨状の海霧です。初夏から盛夏(6月〜8月)にかけて、暖かく湿った太平洋高気圧の空気が、三陸沖から北上する冷たい千島海流(親潮)の海面によって下層から急激に冷却されます。これにより発生した移流霧が、海風に乗って苫小牧市街地へと一気に流れ込みます。
この海霧が襲来すると、わずか30分から1時間ほどの間に苫小牧市濃霧注意報の基準値である視界100メートル未満に達することもあります。太陽光が完全に遮られるため、真夏であっても気温が20℃を大幅に下回る「寒冷な夏」が突如として出現するわけです。
また、本州と北海道を結ぶ大動脈である西港・東港の運航状況を見極めるには、苫小牧港波予報の精査が欠かせません。外洋からのうねりや周期の長い波が港内に侵入した場合、接岸作業の遅延やフェリーの条件付き運航が発生します。現地のリアルな視程や波の立ち方は、設置されている苫小牧市ライブカメラ映像を直接確認することが最も確実な防衛策となります。