気象データが示す数値と、実際に街で生活・活動する人々の体感にはどのような差異があるのでしょうか。物流関係者、観光客、地元住民への取材から得られた証言を検証します。
関東からフェリーで苫小牧西港に到着したトラックドライバーは、次のように語っています。
「本州を出るときは気温32℃の猛暑だったが、苫小牧港に降り立った瞬間、真っ白な霧と18℃の冷たい風に包まれて鳥肌が立った。長袖のジャケットをキャビンから引っ張り出さなければ作業ができないほどだった」
また、札幌から苫小牧へ車で通勤する会社員からは、次のようなリアルな声が聞かれました。
「新千歳空港を過ぎて美々あたりから急に霧が濃くなり、気温計の表示が一気に5℃以上落ちる。SNSのコミュニティでも『千歳は快晴で暑いのに苫小牧に入ったら別世界』という投稿が連日のように見られる。天気予報の『晴れ』は沿岸部ではあてにならないことが多い」
さらにネット上の口コミや知恵袋等のコミュニティ分析でも、「夏のゴルフで苫小牧に行ったら霧でボールが見えず寒さに震えた」「冬は雪がないと思って夏タイヤのまま走ろうとするレンタカー観光客がいて非常に危険」といった、局地気候の罠に関する切実な警告が多数寄せられています。