多くの生活者が直面する最大の疑問が「変額保険と新NISAのどちらを選ぶべきか」という二者択一です。この問いに対する金融工学的な結論はすでに明確です。「死亡保障が不要なら、100%新NISAを選ぶべき」であり、議論の余地はありません。
新NISAは年間最大360万円、生涯で1,800万円までの投資枠に対する運用益が完全非課税となります。購入可能なインデックスファンド(eMAXIS Slim全世界株式やS&P500など)の信託報酬は年0.05%〜0.1%前後にまで下落しており、中途換金の手数料もゼロです。
対する変額保険のメリットとしてセールス現場で強調されるのが「生命保険料控除が使える点」です。しかし、一般生命保険料控除による所得税・住民税の節税効果は、年間の保険料をいくら払い込んでも最大で年間数万円程度に過ぎません。変額保険が水面下で徴収する年1〜3%前後の各種手数料負担と比較すれば、節税メリットなど瞬時に吹き飛んでしまいます。
したがって、「資産を増やすこと」のみを目的とするのであれば新NISAの一択です。変額保険が比較対象に上るのは、「配偶者や幼い子どもがおり、明日自分が死亡した場合に数千万円の保険金を遺さなければ生活が破綻する」という切実な保障ニーズを抱えている層が、「掛け捨て保険+新NISA」の組み合わせと天秤にかける場合のみです。