彼女のルーツは、豊かな自然に囲まれた鹿児島県・種子島にある。10人兄弟の末っ子として生まれ育った幼少期は、一般的な常識をはるかに超える困窮の連続だった。食べ物が足りずに野草を口にしたエピソードや、プレハブ小屋同然の住居での暮らしは、後に彼女が自伝的な著書『10人兄弟貧乏アイドル☆私、イケナイ少女でした』で赤裸々に綴った通りである。
過酷な環境は決して美談ばかりではなかった。思春期には激しい反抗期を迎え、非行や人間関係の摩擦に苦しんだ。だが、その根底にあったのは常に「家族を助けたい」「現状を変えたい」という切実なエネルギーだった。島を出て都会の荒波に飛び込んだ彼女を支えていたのは、生き抜くために培われた逞しさと、どこか危ういほどの純粋さだった。