「低身長かもしれない」と感じたとき、多くの親御さんが悩むのは「受診すべきか、もう少し様子を見るべきか」という判断です。結論から言えば、以下の3つのサインのうちいずれかに当てはまる場合は迷わず専門医へ相談することをすすめます。
【受診を検討すべき3つのサイン】
① 身長が3パーセンタイル(またはSD値−2)未満に継続して推移している
1回の測定だけで判断するのは早計ですが、半年以上にわたって3パーセンタイルラインを下回り続けている場合は要注意。特に「親がそれほど小さくないのに子が著しく低い」ケースは遺伝的要因以外の原因を探る必要があります。
② 年間の成長速度が4cm未満
5歳前後の標準的な成長速度は年間5〜6cmです。これが4cm未満に落ちている場合、成長ホルモン分泌不全や甲状腺機能低下症などの内分泌疾患が背景にある可能性があります。母子手帳の記録を見返し、過去1年間の伸びを計算してみてください。
③ 成長ホルモン不足のサインが複数該当する
成長ホルモン分泌不全の子どもには、低身長以外にも「顔が幼く見える(童顔)」「腹部に脂肪がつきやすい」「乳歯の交換が遅い」「疲れやすく活動量が少ない」といった特徴が見られることがあります。身長の数字だけでなく、こうした全体像を医師に伝えることが正確な診断につながります。
なお、5歳健康診断(5歳児健診)を実施している自治体では、発育・発達の総合評価が受けられます。身長・体重の計測だけでなく、精神発達・言語・運動面のスクリーニングも含まれるため、積極的に活用することをおすすめします。厚生労働省も「5歳児健診の普及・促進」を2024年以降の重点施策のひとつとして位置づけており、受診機会は着実に拡大されつつあります。