首から背中にかけて痛い原因と危険な兆候|受診科と治し方を徹底解説

首から背中にかけて痛い原因と危険な兆候|受診科と治し方を徹底解説

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首の後ろから背中にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)は、成人で約5〜6キログラムある頭部を常に支え続けています。姿勢の崩れによって首が前方に突き出ると、頚椎にかかる負荷は通常の3倍から5倍に跳ね上がり、筋膜が微小断裂や血行不良を起こす「筋膜性疼痛症候群(MPS)」を引き起こします。これが日常的に感じるコリの正体です。

見逃してはならないのが、筋肉そのものの緊張ではなく、頚椎の変形や椎間板の突出によって神経が物理的に圧迫される頚椎症性神経根症です。頚椎から出た神経は首から肩甲骨の内側、さらには腕や指先へと走行しているため、首の病変が背中の鋭い痛みや「背中に鉛が張り付いたような重だるさ」として知覚されます。首を後ろに反らした際に背中や腕へ痛みが放散する場合、単なる筋肉痛ではなく神経障害を疑う必要があります。

さらに深刻なのが、内臓の病変が脊髄の同一レベルの知覚神経を刺激することで発生する「関連痛(放散痛)」です。内臓には体性感覚のような明確な痛点が存在しないため、脳が「内臓の痛み」を「背中や首の皮膚・筋肉の痛み」と錯覚してしまいます。筋肉痛であれば押すと痛む(圧痛がある)のに対し、内臓由来の痛みは「押しても痛む場所が変わらない」「姿勢を変えても痛みが和らがない」「安静にしていてもズキズキ痛む」といった明確な差異が現れます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。