ネット上の情報や知人からのアドバイスで「古銭なんて価値がないから、銀行で普通の現金に両替したほうが早い」と言われ、そのまま銀行窓口へ持ち込もうとしているなら、今すぐ立ち止まるべきです。ここには2026年現在の金融機関を取り巻く手数料の大きな罠が潜んでいます。
銀行両替で「額面割れ」する手数料ショック
メガバンクや地方銀行では、窓口での紙幣・硬貨の両替に対して厳格な手数料体系を設けています。口座保有者であっても一定枚数(例:11枚以上)を超える両替には、数百円〜千円以上の「両替手数料」や「旧紙幣査定手数料」が発生するケースが一般的です。
例えば、板垣退助の百円札が手元に50枚(額面合計5,000円)あったとします。これを銀行窓口に持ち込んで現行の千円札に両替しようとした場合、770円〜1,100円程度の手数料を徴収され、手元には4,000円程度しか残りません。実質的に20%近い目減り(額面割れ)を引き起こしてしまうのです。
絶対にやってはいけない「自己流の洗浄・アイロンがけ」
「少しでも綺麗に見せて高く売りたい」と考え、汚れた百円札を洗剤で洗ったり、スチームアイロンをかけてシワを伸ばそうとする人が後を絶ちません。しかし、これは古銭の価値を完全に破壊する致命的なNG行為です。
古紙幣の鑑定において最も重視されるのは、製造当時の「紙の張り(コシ)」と「インクの風合い」です。アイロンの熱を加えると紙の繊維が押し潰されて独特のテカリが生じ、水に浸けると紙幣専用の防汚ニスや透かしの質感が損なわれます。プロの鑑定士はルーペを使えば一瞬で「アイロン修正品」を見破り、ピン札としての評価を剥奪して「加工された並品」として最安値の評価を下します。汚れやシワがあっても、一切手を加えずにそのままの状態で査定に出すことが鉄則です。