詰まっている鼻の反対側の脇の下に、ペットボトルや拳を強く挟み込む。たったこれだけの動作で、驚くほど急速に鼻が通り始める。魔法のように思えるが、この現象には明確な生理学的根拠がある。「皮膚圧反射」と呼ばれる自律神経のメカニズムだ。
脇の下の皮膚を圧迫すると、その刺激が脳幹へと伝わり、交感神経が優位に働く。交感神経が活性化すると、全身の末梢血管が収縮する。鼻の粘膜に集中している毛細血管も例外ではない。充血して腫れ上がっていた粘膜が一気に引き締まり、空気の通り道が瞬時に広がる仕組みだ。仕事中や外出先でも、椅子の上で脇を締めるだけで実践できる極めて手軽な解決策といえる。