『ほんとにあった怖い話』が他のホラーオムニバスと決定的に異なるのは、「日本各地から寄せられた一般読者の実体験投稿」や「出演者本人の実話」をベースにしている点です。
2026年版で最大の話題を集めた『憑けてくる』は、高城れに本人が幼少期から体験していた霊感・金縛り現象を取材し、構成された正真正銘のドキュメンタリー発端ドラマでした。バラエティ番組等でも度々心霊体験を語ってきた彼女ですが、本作ではそのディテールを忠実に映像化。メンバーの百田夏菜子らが劇中で心配する様子も、かつて楽屋裏で繰り広げられた光景そのものであり、フェイクドキュメンタリーを凌駕する生々しさを醸成しました。
他のエピソードについても、長年オカルトファンに愛読されてきた雑誌『ほんとにあった怖い話』(朝日新聞出版)に届いた膨大な実話アーカイブから選考。日常の何気ない隙間に潜む死角を突くアプローチこそが、本作が四半世紀にわたって支持され続ける原動力となっています。