出雲大社を実際に訪れた旅行者や地元住民への取材、SNS上のリアルな体験談を分析すると、参拝そのものと同じくらい熱い関心が寄せられているのが「お守りの選び方」と「周辺グルメの攻略法」です。
授与所において特に人気が集中しているのが、赤と白の絹糸がセットになった「縁結の糸(えんむすびのいと)」です。衣服や普段持ち歩くポーチなどに縫い込んだり、大切に身につけたりすることで良縁を結ぶとされる伝統の授与品で、男女の恋愛関係のみならず、仕事や人間関係全般の良縁祈願として買い求めるビジネスパーソンも目立ちます。また、悪縁を断ち切り邪気を払うとされる「生弓生矢(いくゆみいくや)」や、蘇り・健康祈願のお守りなど、多彩な種類が揃えられています。
一方、参拝後の楽しみである周辺グルメにおいて、圧倒的多数の支持を集めるのが「出雲そば」です。一般的な蕎麦とは異なり、蕎麦の実を殻ごと挽き込む「挽きぐるみ」製法のため、黒っぽく香り高いのが特徴です。丸い三段の漆器に盛られた冷たい蕎麦に直接つゆをかけて食べる「割子(わりご)そば」や、温かい茹で汁ごと味わう「釜揚げそば」は外せません。神門通り周辺には創業数十年を誇る名店が軒を連ねていますが、昼時には60分以上の行列ができることも珍しくないため、午前11時前の早めの入店か、14時以降にずらすのが賢明な立ち回りです。
さらに、出雲は「ぜんざい発祥の地」としても知られています。旧暦10月の神在祭で振る舞われた「神在餅(じんざいもち)」が訛って「ぜんざい」へと変化したと伝えられており、甘さ控えめで上品な小豆の風味を堪能できる和カフェが参道沿いに点在しています。