脳卒中と脳梗塞の違いを徹底解剖!前兆サインと命を救う初動基準

脳卒中と脳梗塞の違いを徹底解剖!前兆サインと命を救う初動基準

脳卒中と脳梗塞の違いを徹底解剖!前兆サインと命を救う初動基準の要点を詳しく解説してご紹介します。

脳の異変に直面した際、一般の人が専門医のように正確な画像診断を行うことは不可能です。しかし、世界中で救急救命の現場に導入されているFASTによる脳卒中見分け方を理解していれば、誰でも数秒で重大な異常を識別できます。

「FAST(ファスト)」とは、発症時に現れやすい3つの主要症状の頭文字と、時間管理の重要性を組み合わせた国際的標語です。

  • F(Face / 顔の麻痺):「イー」と歯を見せて笑ってもらう。顔の片側が歪んで上がらない、口角が下がっている場合は陽性。
  • A(Arm / 腕の麻痺):両腕を手のひらを上にして前に真っ直ぐ伸ばしてもらう。片方の腕が力なく自然と下がってくる場合は陽性。
  • S(Speech / 言葉の障害):「太郎が花子にリンゴをあげた」などの短い文を復唱してもらう。ろれつが回らない、言葉が出てこない、意味不明な言葉を発する場合は陽性。
  • T(Time / 発症時刻の確認と迅速な通報):これら3つのうち1つでも当てはまれば脳卒中の確率が70%以上に跳ね上がります。症状に気づいた時刻を記録し、迷わず直ちに119番通報を行います。

ここで知っておくべき救急車を呼ぶべき危険な兆候は、「痛みがなくても呼ぶ」という原則です。日本人の多くは、「激痛がないから命に関わる病気ではないだろう」という正常性バイアス(自分にとって都合の悪い情報を無視しようとする心理)に囚われがちです。脳梗塞は血管が詰まる病気であるため、頭痛を伴わないケースが大半を占めます。「痛くないけれど半身が動かない」「痛くないけれど喋れない」状態こそが、脳の細胞が酸欠で壊死し始めている最悪の危険信号です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。