2021年1月31日、多くの惜しむ声に包まれながら21年間の歴史に幕を下ろしたラウンドワン横浜駅西口店。横浜駅西口のパルナード通りを抜け、相鉄ムービルやハマボールにほど近い南幸2丁目の中心地に位置していた同店は、終電を逃した若者やアフターファイブの会社員にとっての定番スポットでした。
同店が撤退を選択した最大の背景には、定期建物賃貸借契約の満了という不動産契約上の節目がありました。運営会社である株式会社ラウンドワンのIR資料や開示情報を検証すると、同社は2020年から2021年にかけて、築年数の経過した都市型老朽店舗の更新時期を見極め、採算性と設備投資効率をシビアに再評価する方針を一貫して取っていました。
そこに重なったのが、2020年春からの新型コロナウイルス感染拡大に伴うアミューズメント業界への甚大な打撃です。営業自粛要請や深夜営業の制限により、繁華街型店舗の固定費負担が急速に重体化しました。ビルオーナー側との契約更新・賃料交渉のタイミングと社会情勢の激変が完全に合致した結果、「契約延長を行わず、満了をもって営業終了する」という経営判断が下されたのが実態です。