内装仕上げの成否は、クロス職人やボード職人の腕だけでなく、野縁を組んだ大工や軽天工(LGS職人)の精度で8割が決まると現場では言われます。実際に内装職人の集まる現場インタビューやSNSコミュニティでは、野縁の施工精度をめぐる切実な声が数多く聞かれます。
「野縁の通り(水平の通り芯)が2〜3ミリ狂っているだけで、LEDのダウンライトや間接照明を入れた瞬間に天井の段差が黒い影として浮き彫りになる。クロス屋がどれだけパテを厚盛りしても隠しきれない」(都内内装工・歴18年)
野縁施工手順詳細は、以下の緻密なステップを踏んで進行します。
- 墨出し・レベル出し:レーザー墨出し器を用い、壁面に天井仕上がり高さの基準墨を打つ。
- 野縁受けの配置:木造では梁や吊り木受けから吊り木を降ろし、軽天ではインサートに吊りボルト・ハンガーを介して野縁受け(@900mm)を通す。
- 野縁の結束・クリップ留め:野縁受けに対して野縁を303mmピッチで直交させ、野縁クリップまたはビス留めで強固に紧結する。
- 通り・不陸(ふりく)調整:水糸を張り、野縁下端の水平レベルをミリ単位で微調整する。
- 石膏ボード張り:ダブル野縁の中央に目地が来るよう割り付け、ボード端部は10〜15mm、中間部は150〜200mm程度の間隔でビス留めを行う。
Yahoo!知恵袋やDIYフォーラムで頻出する失敗が、「既存の天井に下地探しの針を刺しても野縁が見つからない」「適当にビスを打ったら野縁の端をかすめてビスが空転した」というトラブルです。特に木野縁の場合、木端(こば)の幅が30mmしかないため、ボードの継ぎ目で芯を外すとビスが効かず、地震や日常の振動で石膏ボードが脱落する深刻なリスクを招きます。