ネット上の簡易的な英語解説記事の中には、「dress = 服を着る」と単純化して記載しているケースが散見されます。しかし、現代英語において「dress」を自動詞単体で使うケースは限定的です。
日常会話で「服を着る」と言いたい場合、主語が自発的に身支度をするなら「get dressed」とするのが標準的です。受動態の形をとった「get + 過去分詞」によって、「身支度が整った状態へと変化する」という動的なニュアンスが生まれます。単に「I dress.」と言ってしまうと、文法的には間違いではないものの、古風な小説や儀礼的な描写のような堅苦しさが残り、現代の生活会話からは乖離してしまいます。
また、服を脱ぐ英語表現「take off」に関しても注意が必要です。take offは靴や靴下、メガネ、指輪、腕時計、さらにはメイクを落とす動作に至るまで、身体から何かを「取り去る」動作全般を網羅します。衣服だからといって特別な動詞を探す必要はなく、put onの逆動作はすべてtake offで処理できるというシンプルさを覚えておくと会話の負担が激減します。