この名言を深く理解する上で欠かせないのが、作中で2度繰り返されたという背景です。初出となったシーンと、真の意味が明かされたクライマックスのシーンでは、作品の構図が180度反転します。
元ネタとなる最初の登場シーンは、原作漫画第88話「進撃の巨人」(アニメSeason 3 第58話 / 通算第58話「進撃の巨人」)です。マーレの治安当局「フクロウ」として潜伏していたエレン・クルーガーが、妹フェイを惨殺され絶望するグリシャに対し、壁の上で巨人化薬を打つ直前に「立て、戦え」「これは…お前が始めた物語だろ」と語りかけました。グリシャが妹を連れて飛行船を見に壁の外へ出たことこそが、すべての発端であると鼓舞する場面です。
そして、世界中のファンを震撼させた2度目の登場が、原作漫画第121話「未来の記憶」(アニメThe Final Season Part 2 第79話 / 通算第79話「未来の記憶」)です。異空間「道」を通じて父グリシャの記憶を巡る記憶ツアーの最中、レイス家を前に殺人をためらう父に対し、エレンが背後からまったく同じ台詞を囁きかけました。