ウーマンラッシュアワーを語る上で常に付きまとってきたのが「不仲説」です。結成初期から村本が中川に対して過密な稽古や厳しいダメ出しを行い、中川がそれに耐えかねて衝突するエピソードはバラエティ番組でも度々ネタにされてきました。
しかし、心理学および対人関係社会学の視点からこの関係性を分析すると、彼らの距離感は「共依存からの脱却」と「心理的バウンダリー(境界線)の健全な再構築」として捉え直すことができます。
結成当初の2人は、村本の強烈な上昇志向と中川の受容性に依存する、アンバランスな二人三脚でした。しかし、キャリアを重ねて個々の価値観が明確になるにつれ、村本は「自身の思想を純度高く表現する道」を求め、中川は「家族との生活を安定させ、マイペースに芸能界で生き残る道」を選びました。
互いに相手の生き方を無理に変えさせようとせず、物理的・精神的な境界線を引いた結果が、現在の「不干渉かつ友好的な関係」です。憎しみ合って決別したのではなく、個々の人生を尊重した大人のパートナーシップの着地点と言えます。