9.11同時多発テロから四半世紀|防げなかった真相と跡地の今を検証

9.11同時多発テロから四半世紀|防げなかった真相と跡地の今を検証

9.11同時多発テロから四半世紀|防げなかった真相と跡地の今を検証の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

高さ400メートルを超える堅牢な鉄骨構造の超高層ビルが、なぜ衝突からわずか1時間前後で垂直に崩落したのか。この劇的すぎる崩壊の様子は、ネット空間において長年にわたり無数の疑惑を生み出し、いわゆる「9.11陰謀論(Truth Movement)」の温床となってきました。「内部にあらかじめ爆薬が仕掛けられていた」「解体爆破ではないか」といった言説は、動画共有サイト黎明期のネットカルチャーを通じて世界中へ急速に拡散しました。

こうした疑問に対し、米国国立標準技術研究所(NIST)は数千ページに及ぶ調査報告書を公表し、科学的なメカニズムを解明しています。崩壊の原因は「ジェット燃料の熱そのものによる鉄の融解」ではなく、「構造用鋼材の急激な強度低下」と「トラス床の垂れ下がりによる外柱の内側への引き寄せ」でした。

流布された陰謀論・ネットの説科学的調査による事実・検証結果反証の根拠資料ジェット燃料では鉄は溶けないため、爆薬が使用された説鉄の融点(約1,500℃)に達する必要はない。約600℃の火災熱で構造用鋼材の強度は50%以下に低下し、建物の自重を支えられなくなった。NIST(国立標準技術研究所)構造解析レポート飛行機が衝突していない第7ビル(WTC7)が突然倒壊した謎北タワー崩壊の破片で大打撃を受け、消火配管の破断により7時間にわたり無制御のオフィス火災が継続。主要柱が熱膨張で座屈し崩壊に至った。NIST NCSTAR 1A(WTC7最終報告書)ペンタゴンには飛行機ではなく巡航ミサイルが撃ち込まれた説現場からフライトレコーダー、乗客・乗員のDNA、航空機の残骸が回収されており、進入経路上にある複数の街灯が主翼によってなぎ倒されていた。ASCE(米土木学会)建築性能調査チーム報告

ツインタワーは外周に密集した鉄骨柱と中央部のコア柱で支える「チューブ構造」という先進的設計を採用していました。しかし、激突の衝撃で耐火被覆材が広範囲に剥ぎ取られた鋼材は、オフィス備品とジェット燃料が引き起こした約1,000℃の高温火災に長時間耐えることができませんでした。上層階の床が抜け落ち、下の階へ雪崩を打って落下する「パンケーキ崩壊」のような連鎖荷重が発生したことで、わずか十数秒のスピードでビル全体が垂直に押し潰されたのです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。