高速道路における自然渋滞の約7割は、事故や工事ではなく「サグ部」と呼ばれる下り坂から上り坂へ切り替わる地点や、トンネル手前で発生している。勾配の変化にドライバーが気づかず、無意識に速度が低下することが最大の引き金だ。
後続車は前走車との車間距離を保とうとしてブレーキを踏む。このわずかな減速が後ろへ向かって波及・増幅され、最終的には完全に停車する数キロメートルの車列が生まれる。速度回復誘導表示灯(ペースメーカーライト)の設置エリアが拡大した現在でも、混雑ピーク時には人間の心理的変化が大きく影響を及ぼしているのが実情だ。