近年、産地を悩ませているのが春から初夏にかけての極端な気象サイクルだ。農林水産省が発表する病害虫発生予察情報でも、各地域で胞子の飛散ピークが前倒しになる傾向が指摘されている。降雨の極端な偏りと温室効果による夜間の気温上昇が、菌にとって都合の良い温床を作り出した。
かつては梅雨明けの風物詩とされていた病害が、今や定植直後の若い苗すら容赦なく襲う。光合成を奪われた株は下葉から急速に黄化し、やがて茶色く縮れて枯落する。結果として果実の肥大は止まり、曲がり果や先細り果ばかりが残されて出荷・収穫不能の憂き目に遭う。