当時のザ・ドラえもんズ作品を振り返って驚かされるのは、キャスト陣の豪華さだ。難波圭一、塩沢兼人(没後は荒川太郎、緑川光)、神谷明、佐藤正治、桜井敏治、中尾隆聖——まさに日本アニメ界のレジェンドたちが名を連ねていた。
だが、この豪華すぎるキャスト陣は、長期的メンテナンスにおいては大きなリスクとなる。主要声優の訃報や引退、あるいは高騰するギャランティと制作予算の兼ね合いは、毎年の短編映画制作にとって重い負担となっていた。また、メインキャスト交代に伴うキャラクターイメージの維持も容易ではない。レギュラー陣の世代交代と同時に、外伝キャストまで再編・維持し続けるリソースは残されていなかったのだ。