Q1:ヘルパンギーナと手足口病に同時にかかっている(同時感染)可能性はありますか?
A1:はい、十分にあり得ます。夏期には園内などで異なる型のウイルス(例えばコクサッキーA4型とA16型)が同時に流行していることがあり、体内で2種類のウイルスが重複して感染するケースは小児科の臨床現場でも確認されています。また、1種類のウイルス(特にCA6型)が両方の典型症状を時間差で引き起こしている場合もあります。
Q2:手足口病が治った数週間後に子どもの爪が剥がれてきましたが、大丈夫でしょうか?
A2:心配いりません。これは「爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)」と呼ばれる手足口病(特にコクサッキーA6型)に特有の後遺症状です。ウイルスの強い炎症によって一時的に爪の根元の細胞分裂が休止した結果、治癒後1〜2ヶ月してから浮き上がった古い爪がポロポロと剥がれ落ちてきます。下から健康な新しい爪が生えてきているため、無理に引っ張らず、引っかからないよう爪切りやテープで保護して自然脱落を待ってください。
Q3:大人への感染を防ぐために最も効果的な予防法は何ですか?
A3:飛沫感染以上に「便を介した接触感染」を断つことです。エンテロウイルスはエンベロープ(脂質二重膜)を持たないノンエンベロープウイルスのため、一般的なエタノール消毒薬が効きにくい性質を持っています。おむつ交換時の使い捨て手袋着用はもちろんのこと、トイレ後の石鹸による丁寧な流水手洗い、そして子どもの便が付着した便座や寝具には薄めた塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を用いた消毒を徹底することが最大の防壁になります。