マグマと溶岩の違いとは?境界線・温度・岩石の真相を徹底解説の真相について、最新情報を詳しくお届けします。
マグマや溶岩の挙動は、主成分である二酸化ケイ素(SiO2)の含有量によって劇的に変化します。SiO2の割合が低いものは粘性が低くサラサラと流れ、割合が高いものは粘性が極めて高くドロドロとした塊になります。
マグマ・溶岩の分類SiO2含有量と溶岩の温度粘性の違いと噴火様式代表的な火山・地形例玄武岩質マグマSiO2: 45〜52%
温度: 約1000〜1200℃(超高温)粘性が非常に低い(サラサラ)
ガスが抜けやすく穏やかに流出ハワイ・マウナロア、伊豆大島・三原山、富士山(傾斜がなだらかな盾状火山など)安山岩質マグマSiO2: 52〜63%
温度: 約900〜1000℃(中温)粘性は中程度
爆発的噴火と溶岩流出を繰り返す桜島、浅間山、御嶽山(日本に最も多い成層火山を形成)流紋岩質マグマSiO2: 70%以上
温度: 約700〜900℃(比較的低温)粘性が極めて高い(ドロドロ)
ガスが逃げにくく激しい大爆発を起こす雲仙普賢岳(平成新山)、有珠山(昭和新山などの溶岩ドーム)
温度データを見ると意外な事実に気づきます。「ドロドロして固そうな流紋岩質マグマ」よりも、「水のように流れる玄武岩質マグマ」のほうが200℃〜300℃以上も高温です。粘性が高い流紋岩質マグマは火口を塞ぎやすく、内部に火山ガス圧が限界まで高まった結果、雲仙普賢岳で見られたような巨大な溶岩ドームを形成したり、大規模な火砕流や破局的噴火を引き起こす火山噴火メカニズムを持っています。