SNSや育児コミュニティの現場観察を行うと、多くの妊婦が「食事制限をしているのに体重計の針が右肩上がりに動く」「水を飲んだだけでも増える」という恐怖を吐露しています。「検診前の数日間はスープしか口にしない」「健診当日は朝から水分を一滴も摂らず、服の重さまで気にして薄着で病院に向かう」といった、痛々しいまでの体験談が毎日のように投稿されています。
なぜ食事を減らしても体重が減らないのか。その妊婦 体重 減らない 真相は、母体の防衛本能であるホルモン動態に隠されています。妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌がピークに達し、身体は万が一の出産時の出血に備えて、水分を血管内や細胞間に猛烈な勢いでため込もうとします。妊娠末期の母体の循環血液量は非妊娠時の約1.4倍、水分量にして約7〜8リットルも増加しているのです。
現場の助産師による観察でも、健診前の極端な絶食を行って一時的に数値を誤魔化しても、脱水症状で尿蛋白やケトン体が陽性になり、かえって厳重注意を受けるケースが後を絶ちません。数日で1〜2kg跳ね上がった数値の正体は、9割以上が「水分」です。急激な数字の変化に狼狽して食事を極端に抜く行為は、羊水量の低下や胎盤血流の悪化を招き、胎児を危険に晒すだけで何一つメリットはありません。