こうした忌み・服喪のルーツをたどると、明治元年に公布された太政官布告「忌服令」に行き着く。かつては親等の近さに応じて忌みの日数が法律で細かく定められていた。e-Gov法令検索などでも確認できるように、この法令自体は昭和22年に失効しているが、そこで示された日数の基準は現代の慣習や企業の慶弔休暇規定のベースとして今なお色濃く残る。
仏教葬礼では故人が極楽浄土へ旅立つための審判期間として四十九日法要を重んじ、神道葬祭では家の守護神となるための儀式を重視する。時代とともに宗教観は希薄化していると叫ばれるが、死者を悼み区切りをつける心理的プロセスとしての機能は、形を変えて受け継がれている。