消費者にとって最大の関心事は「結局、どちらの店舗で買ったほうが安いのか」という点に尽きます。流通現場の定点観測から導き出される実態は、「基本定価とポイント還元率は共通だが、競合環境による値引き余力に差が出る」というものです。
大前提として、ビックカメラとコジマは共通の仕入れ・プライシングシステムを採用しているため、店頭表示価格や10%を基本とするポイント還元率は同一水準に設定されています。しかし、家電量販店特有の「他店対抗値引き」が発動した瞬間、両者の価格に揺らぎが生じます。
ビックカメラの店舗近隣にはヨドバシカメラが立地しているケースが多く、デジカメやPC、AV機器を中心に、1円単位で競合に対抗した熾烈な値引き合戦が繰り広げられます。一方、郊外のコジマが隣接・競合するのはケーズデンキやヤマダデンキです。ここでは「エアコン複数台購入での工事費込みパック値引き」や「冷蔵庫の旧型在庫処分における現金値引き交渉」が活発に行われます。
ネット通販においても同様の現象が見られます。「ビックカメラ.com」と「コジマネット」は、同一の在庫管理システムを一部共有しながらも、それぞれ独立したセールやオンライン限定クーポンを配布しています。同一のテレビであっても、ビックカメラ.comではポイント高還元キャンペーンが行われ、コジマネットではダイレクトな値引きクーポンが適用されて実質支払額が逆転する事例が日常的に発生しています。