当時の熱狂を覚えているだろうか。2006年、亀梨和也はドラマ『ごくせん』や『野ブタ。をプロデュース』で社会現象を巻き起こし、CDデビュー直後の飛ぶ鳥を落とす勢いだった。一方の小泉今日子は、すでにアイドルから脱皮し、独自のスタンスを確立したカリスマ女優。この二人の「20歳差」の交際報道は、単なる週刊誌のスクープにとどまらなかった。
当時の芸能界には、まだ「アイドルの疑似恋愛対象としての価値」を絶対視する空気が強く残っていた。しかし、彼らはコソコソと隠れるような交際を選ばなかった。堂々と、かつお互いのプロフェッショナルな領域を侵食しない絶妙な距離感。それは、従来の「アイドルとファン」の従属関係に風穴を開ける、極めて現代的な関係性だったのだ。