この大騒動において、テレビメディアや新興プラットフォームの姿勢も大きな注目を集めた。フジテレビをはじめとする民放各局は、スポーツニュース番組内では慎重な姿勢を崩さなかったものの、ワイドショーや情報番組では視聴率を狙う格好の材料として頻繁に取り上げた。一方で、MLB生中継や関連番組を熱心に配信していたABEMAは、過度なプライベート報道と一線を画し、競技そのものの魅力やパフォーマンスを前面に押し出す報道スタイルを貫いた。
過度なプライベートへの介入と報道の自由の境界線はどこにあるのか。現代のスポーツジャーナリズムに突きつけられた課題は重い。アスリートの私生活を執拗に追いかけるメディアの姿勢には批判も相次いだ。事実確認が不十分なままネット上の推測を鵜呑みにした記事が量産されたことは、報道倫理の観点からも議論を呼ぶ結果となった。