『ひつじのショーン』に登場するあの印象的な牧羊犬の名前は、「ビッツァー(Bitzer)」です。検索の際、「黄色い帽子をかぶった犬」と記憶している方も見受けられますが、実際のビッツァーは「黄色(黄土色)の毛並みの体に、青いニット帽」を身につけています。遠目に見ると体色と小道具のコントラストが強く印象に残るため、記憶の中で色が反転して覚えられるケースが少なくありません。
ビッツァーは、イギリスの世界的アニメーションスタジオであるアードマン・アニメーションズが生み出した傑作キャラクターです。元々は1995年の短編映画『ウォレスとグルミット 危機一髪!』で初登場したショーンがスピンオフとして独立した際、牧場の管理者として誕生しました。まずはひつじのショーン公式プロフィールに基づく基礎データを確認してみましょう。
ビッツァーの声を担当しているのは、イギリスの俳優兼声優であるジョン・スパークス(John Sparkes)氏です。セリフとしての言葉を持たない本作において、ビッツァー声優鳴き声は、笛の音色や唸り声、あくび、ため息といった多彩なトーンで表現されます。口元を手で押さえながら呆れ返る声や、牧場主の前で取り繕うときの甲高い鼻鳴らしなど、人間以上に人間臭い感情の機微を声だけで見事に演じ分けています。