遠方からチーム単位で遠征してくる場合、最大の障壁となるのが駐車場問題だ。陵南公園の駐車場料金は、東京都内の公営公園としては希少な「完全無料」を貫いている。タイムズ等のコインパーキング精算機を通す必要がなく、長時間の試合やミーティングを行っても駐車コストが一切かからない点は賞賛に値する。
だが、この「無料」という甘い罠こそがトラブルの火種になる。現地取材班の観察によると、陵南公園野球場の混雑状況は、特に好天に恵まれた土曜・日曜の朝8時15分から9時00分にかけて危険水域に達する。敷地内の本園駐車場は普通車およそ40台分程度しか収容できず、野球場利用者の自家用車に加えて、園内の遊具エリアを訪れるファミリー層、さらには南浅川沿いを歩く散策客の車両が一斉に押し寄せるためだ。
駐車場入り口の道路は道幅が狭く、入場待ちの車列を作ることが近隣住民への配慮から固く禁止されている。満車表示が出た瞬間に転進を余儀なくされるが、公園のすぐ周囲には大規模なコインパーキングが乏しい。最悪の場合、試合開始のプレイボールにスタメン選手が間に合わないというアクシデントに直結する。
確実な移動手段を担保するなら、公共交通機関の併用を強く推奨したい。陵南公園野球場へのアクセスは、JR中央線および京王高尾線のターミナルである「高尾駅」から徒歩約20分。アップを兼ねたウォーキングとしては手頃な距離だが、道具を抱えた移動には高尾駅から陵南公園へのバスが重宝する。高尾駅南口から京王バスに乗り「陵南公園前」または「御陵前」停留所で下車すれば、停留所からグラウンドまでは徒歩約3分〜5分でアクセス可能だ。車列の渋滞リスクを排除できる点において、指導者や幹事はバス路線の活用を参加者へ事前にアナウンスしておくべきだろう。